Marikko Gift

一人ひとりのいのちがこの世界の宝物!そんないのち達とのカラフルな日々を綴ります。(世界2周半Backpacker×路上詩人×壁画家×カメラマン×元ナース)

インド人達が教えてくれた生きる喜び!

 ジャイサルメールで奏でる音楽

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「ここではみんな

 音楽と共に生きているんだ。」

 

「情熱を注げる好きなことを。

 たった一つでも極めていけたら

 それは、生きる糧になる。」

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私のお金がない

彼らのお金がないとは

わけが違った。

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星空の下で眠るベッドに

寝室とキッチンが一つの小さなお家。

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ここに、家族と親戚が10人程住んでいる。

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そして、めちゃめちゃ素敵な

お庭^^*

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私は毎日ここで夕日を見ながら

インド人パパや子ども達と

一緒に路上で楽器を演奏した。

 

彼らは立派な

プロのミュージシャン。

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忙しさに追われずに「今」を生きる。

 

幸せって、本当は、

命の長さやお金の有無とは関係なくて

この世界で生きている全ての人に

平等にあるものなんだ。

 

だから、

どれくらいの幸せに気付けるか。

 

どうせ生きるなら、

プライドや恐れに邪魔されずに

まっすぐこの世界を見つめていきたい。

 

赤ちゃんが生まれた喜びとともに

家族に囲まれ賑やかに生きる彼らの瞳は

まっすぐ輝いていた。

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家に屋根がなくても電化製品がなくても

幸せはいつもここにある。

 

そして、”路上”という共通点が

私にとってはとても嬉しかった。

 

日本で路上詩人をしている私と

インドで路上演奏をしている彼ら。

 

路上にはインドでも日本でもどの国でも

奇跡がいっぱい転がっている。

 

インドの田舎町で

彼らと私の生きる喜びが重なった。

 

私も、どこまでもまっすぐ

このままの自分で進もうと思った。

 

日本に帰った後もやっぱり

本当にやりたいことしかもうやらない。

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いつも大切だと思うことは

「お金」が目的ではなくて、

喜びの先にあるたくさんのものの

一つに「お金」があること。

 

まず先に、どう稼ぐかではなくて

何に喜びを感じるのかを問うこと。

  

人間は、弱くて強い。

世界は人の想像より遥かに広い。

どんな生き方でも、大丈夫。

 

本当の希望を追いかけて生きる人間を

この世界は決して、放ってはおかない。

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 人生を変えたインディアンプロミス

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ジャイサルメールという街に来ると

いつも泊まる宿がある。

 

見晴らし最高で宿のスタッフも最高!

この景色を見ながら飲むビールも最高!

 

でも私、今回はあまりお金がなくて・・

「今日チェックアウトするね!」と話すと

 

顔なじみのオーナーAは

「なんでだ?!どこ行くんだ?

 デリーか?ジョードプルか?

 それともジャイプールか?!?」

と、身を乗り出して問いただしてきた。

(インド人のこういうところ好き。笑)

 

「一人だと部屋をシェアできなくて

 お金がないからもっと安い宿に

 移動しようと思うの!!ごめんね。

 ここは居心地が良くて好きだけど。」

 

と話すと、オーナーAは

「そんなことなら簡単だ!

 君の問題は解決できる」とドヤ顔。

 

「君は前からずっとこの宿を

 利用してくれていたし、今の時期は

 予約も全然入ってないから

 どっちにしろ部屋は空いてるから

 もう、、無料でいいよ!!!と。

 

無料だなんて、何か裏があるのかとびっくりする私に「これはなんの裏もない。ただ君がここにいるだけ、君がここにいてくれるだけでGiveなんだよ。何もしなくていい。僕らはみんな君と一緒にいることが好きだから。」と話すオーナー。

 

彼らは結婚をしていて子どももいる。

私はタビイクの引率スタッフとしても

この宿を利用しているので信頼関係はある。

 

”・・・君がいるだけで、

      Giveなんだ。”

 

オーナーAが言った言葉が頭の中でぐるぐる回った。

 

日本では聞きなれない言葉。でも・・

沖縄の路上に座って私もそう思っていた。

みんなが今ここにいるだけでGiveなんだ。

 

日本ではまだある

何かしていないといけない空気や

頑張らないといけないような威圧感。

 

でも本当は、この世界は

そんなに狭い世界じゃないはず。

 

もっと自由に寛大に生きていいし

何をしても何もしなくても

全部全部いいはずなんだ。

タブーなことは存在しない。

  

今の自分を喜んで受け入れてくれる場所

私がずっと探していた場所が

ここインドにもちゃんとあった。

 

「もう一度言う。君は何もしなくていい。日本でお金の稼ぎ方がわからないのなら、ここにいたらいい。ずっとここにいてもいい。気が向くまでここにいていい。自由に好きなことをして生きていい。僕たちは君に何に拘束もしない。無料だ。君がただここにいる、それ自体が”Give”なんだから。これが、インディアンプロミスだ。どうだ?OKか?!?」

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 描くことが好きなら、描け!

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ある日、宿で

路上詩人をしていたら・・・

 

オーナーB「君、ペイントが好きなら壁に絵を描いていいよ!」と、提案してくれた。

 

私は「これはペイントじゃなくて、目の前の人の目を見て言葉を贈っているんだよ。」と何回も説明するが、なぜか伝わらず・・・

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そのうちになぜか

どんどん壁に絵を描くたくなってきて

 

”こんなに大きな壁に

絵を描いていいだなんて

ワクワク以外の何者でもない!!!”

 

と、めちゃめちゃワクワクしてきた。

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前から絵を描いていたわけではないし

絵に自信があったわけでもない。

 

壁に絵を描いたこともないし

何かのデザインを学んでいたわけでもない。

 

できない要素は無限にあるけれど

そのとき私を動かしたのは、

心の奥底からわき上がってきた、

遊び心!!いたずら心!!ワクワク!!

 

「壁に絵を描きたい!!!!」

 

数日悩んだ末に、

意を決してオーナーBに返事をした。

 

「描け!好きなことを思いっきり、描いたらいい!」オーナーBは、満面の笑みで答えてくれた。

 

 壁画家デビュー

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”ふふふ、ここが新たな私の遊び場!!”

 

黄色い、ゴツゴツの、超絵が描きにくそうな壁。

 

それでもこの特性を活かして、描けるものがきっとある、、と、なにを書こうか

ワクワクして壁を見つめると、黄色いゴツゴツの壁が砂漠に見えてきた。

 

この街は砂漠の街だから丁度いい!と、下書きなんてせずに次から次へと書き始めるとどんどん楽しくなってきた。

 

(これは、路上詩人の時の感覚と似てる!)

 

砂漠を描いた後

しばらく壁を見つめていると

今度はちょっと不安になってきた。

 

うまく書けるかな?そもそも絵とかこんなでかい壁に書いたことないしな~デザインの勉強とかしてきたわけでもないし、書き方とかなにも知らないし壁画ってもっと大きい筆とペンキ使うものだと思ってたんだけどな

 

目の前にある

小さなアクリル絵の具と

普通サイズの筆を見て

ふと思ったが・・・

 

ここは、いつもの作戦へ!!

 

難しいことは考えず、

こうなったら思いっきり

楽しみながら描くのみ!!

 

技術も知識もないけれど

度胸だけはあるつもり!笑

 

書き始めれば

なんとかなるだろう!

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砂漠を書き始めると・・・

確かにどんどんどんどん

どうにかなっていった!!笑

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筆を進めれば

次の色が見えるし

立ち止まって悩んでも

壁全体を見つめ続けると

必ず道が開けてくる。

 

行き詰まったら

チャイを飲んで

パンケーキを食べて休憩!

 

なぁーんだ!これも

旅や人生と一緒だな!

 

と、新たな気づき。

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一人で黙々と絵を描いているとき

自分の内側にあるいろんな感情と

向き合った。

 

悲しかったこと、嬉しかったこと

今でも心に引っかかっていること

思い出の場所、懐かしい言葉・・・

大好きな場所、大好きな人たち・・

 

本当は求めていること

探していること。

 

自分の波動と壁の波動を重ねていく。

 

好きな音楽をかけて

歌を歌いながら描いていると

 

「地球に書いてある

 インドの形が気にくわない。」

 

と、インド人スタッフの

オスカルが筆を奪いにきたw

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(インドがどんどん目立つ色に・・笑)

 

続いてそこに

イスラエル出身の旅人が

いっぱい!!!!!

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「僕もここに書かせてくれ!」

と、、あらまあ、超目立つ

イスラエルマークが登場!!笑

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思い通りにいかないことこそが

いつも私の人生の面白みを増す。

 

そんなこんなで遊び心満開にして

描き続けること4日。

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どんどんインド人たちが集まってきて「あのラクダはキッチンへ向かっているのか?きっとお腹が空いているんだろうな!一番最後のやつはカンガルーに見えるけどな!」と、おっちゃんたちがはしゃいでいる。

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「なんだか映画観賞しているみたいだ!笑」

 と、みんな満面の笑み。

 

まかないのカレーをいただいたり

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 (インド人はこうやってカレーを味わう)

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壁の声を聞きながら日々日々

愛情たっぷり込めてアレンジ。笑

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ありんこの巣に、お家を描いたり。

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絵が出来上がるのと同時に

ここで働くインド人スタッフ達と

家族になった。

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 毎日インド人たちと衣食住を共にして

何だかあったかくて楽しい居場所が

帰りたいって思える場所が

インドにできた。

 

「この絵は、宝物だよ。

 描いてくれて本当にありがとう。」

 

みんなの

温かい言葉に心の奥が熱くなる。

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「まりこは絵で十分に生きていける。

 日本で生きる術がわからないのなら

 絵を描いてインド中を旅したらいい。

 インドでならそうやって生きていける。

 そして、帰りたくなったら

 いつでもここに帰ってきたらいい。」

 

そんな言葉に嬉しい涙を流しながら 

この街を出る決意をして

改めて気がついた。

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当たり前のように思えた日々も

実は当たり前なんかじゃなくて

 

何気なく交わした挨拶も

何気なく話した会話も

何気なく笑い合った日々も

本当は宝物の瞬間の積み重ね。

 

100年先も200年先も

この時代のという日々を

私やここにいるみんなが

ここで生きていた事実は

永遠に変わらなくて

 

出逢った全ての人たちと

一緒に生きた日々そのものが

私が生きて結びなおした命で

この世界で生きた証なんだなって。

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この街に来るのは3回目だけど

それぞれに思い出があって

大切な出逢いがあって。

 

街を出るのが

こんなに寂しかったのは

久しぶり。

 

街を出るときに

こんなに涙があふれたのは

久しぶり。

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たくさんの思い出が

詰まったこの街に

またいつか帰ってこれたらいいな。

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「もう家族みたいだったから・・」

と、私がこの街を出る時に

一番に泣いてくれたオスカル。

 

またいつか帰ってくるからね。

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「インドはどうだったかい?」

 

「すごく良かったよ。インドが大好きになった!

 またいつか、戻ってくるね。」

 

「そりゃあ良かった!またいつでも戻っておいで!」

 

出国ゲートでインド人と

そんな会話を交わしたのを最後に

5ヶ月間居た3度目のインドに別れを告げ

日本へと帰国したのでした*

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インドは、無限。

枠がない、常識がない、

価値観がない、正論がない。

 

だから、無限。

なんでも選んでいいし

どんな風にでも生きていいと

思い出させてくれる国なんだ!

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